リッケ・フロスト
人を中心に考える有機的なフォルム。
デンマークの工業デザイナー、リッケ・フロストは、素材と有機的なスタイルに対する深い知識で高い評価を受けています。
リッケ・フロスト (1973-) は、さまざまな伝統工芸や素材をいかに組み合わせるべきかを常に追求してきました。その姿勢は、伝統的なデザインと現代的なデザインの原理が収斂した、有機的なスタイルのソファ、テーブル、椅子、ランプなどの作品にはっきりと投影されています。フロストは円形をモチーフとした独特の表現を多用するのに加え、人間を中心に据えた、機能的で色褪せないデザインの創出に力を入れています。
工業デザイナーのフロストは、「ミニマル、マジカル、マインドフル」という3つの言葉に基づいて作品を生み出し、特に素材や資源の使い方において、デザインプロセスを簡素化できるよう努めています。また、フロストは、エンドユーザーが質感、ディテール、機能について思いを巡らし、堪能できるように、いかにそれらを「マジカルなひととき」として作品に込めているかについても語っています。そうすることで、この3つの言葉が、初期のアイデアから製品の具体化、ストーリー化、発売までのプロセスに浸透するのです。
リッケ・フロストは、デンマークの小さな町ボフで育った幼少期から、工芸品や素材に対する関心を抱いており、やがて創造力を発揮し、オーフス建築学校で学んで工業デザイナーとして独り立ちしました。学業は工業デザインが中心でしたが、フロストは家具デザインに力を入れていくことに決め、以来、デンマーク国内外の有名企業に向けて家具をデザインしています。
しかし、フロストのデザインプロセスは、最初からどの段階においても生産の可能性を考慮するものであり、そこには工業デザインの手法が色濃く残っています。そして最新の生産プロセスにも簡単に適応できるような素材、形状、職人技を選ぶようにしています。
リッケ・フロストはHeal & Son社のデザイナー兼バイヤーとしてロンドンで数年間を過ごした後、2004年にデンマークに戻って自身のデザインスタジオ「Rikke Frost Design」を設立し、後にはオーフス建築学校で教鞭も取りました。
フロストはデンマークデザイン賞、Bolig Magasinet’s Design Award、ドイツデザイン賞、デザイン誌『Wallpaper』のデザイン賞など、デンマーク国内外で数々の賞を受賞しています。また、その作品は、家具職人組合の秋期展覧会に出展されたほか、デンマークのコールディングにあるトラフォルト工芸デザイン博物館にも展示されたこともあります。
リッケ・フロストは自らのデザイン理念について、「デザインは、私たちが生きている時代とともに、遥か未来の時代の目的にも適ったものでなければなりません」
と語ります。
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