MAINTENANCE & CARE GUIDE

お手入れ

カール・ハンセン&サン社の製品はすべて世代を超えて長くご使用頂けるようデザイン、製造されておりますが、より長く心地よくご使用頂くためには、きちんとしたお手入れが不可欠です。正しいお手入れがされ、日光にも適切に対処された無垢材の家具は、時を経て美しく色艶を変化させていきます。木材は天然素材であるため色目の違いをはじめ、節や独特の木目が家具に生じることもあります。 

また、無垢材は湿気に大きく影響されます。木製家具に適した湿度は30%~60%です。ストーブやラジエーターなどの暖房器具の近くでは使用しないでください。

さらに、無垢材は、乾燥、そして直射日光にも大きく影響されます。特に、極度の乾燥は、木材のひび割れの原因になります。直射日光はできるだけ避けるようにしてください。 

前述のように日光により木材の色が変化します。天板の同じところに花瓶やキャンドルスタンドなどを長期間放置すると、その部分だけ跡になり他と色が変わってきます。この跡は取り除くことが大変困難なので、十分にご注意ください。

ソープで仕上げられた家具のお手入れ

ソープで仕上げられた無垢材製家具は、ソープ溶液を使用して定期的にお手入れをしてください。簡単で、非常に効果的です。最大の効果を得るためには、まずご使用前に下記の方法でソープを施し、その後4週間から6週間毎にソープによるお手入れを繰り返してください。家具の状態はご使用になる環境で異なります。

お手入れは、ご使用の環境に応じた頻度で行って下さい。お手入れを繰り返すことにより、木部の表面は少しずつ汚れに強くなっていきます。オーク材の家具には比較的薄めのソープ溶液を使用してください。オーク材に含まれるタンニンにソープが反応し色が濃くなることがあります。

ソープ仕上げの家具のお手入の手順:

まずはソープを塗布する前に、研磨用のスポンジ、または目の細かい(180番または240番)で木部を軽く研磨してください。 それから、ソープ溶液をよく振ってから、柔らかい布またはスポンジで木部に塗布します。必ず木目に沿って塗布してください。 

湿度を均等にするために、テーブルの裏、エッジにも同じようにソープ溶液を塗布してください。湿度の不均等が、ひび割れや天板の反りを引き起こす原因となることがあります。その後、10分ほど放置して乾燥させてください。 そして、ぬるま湯で湿らせ、よく絞ったきれいな布またはスポンジで、余分なソープを拭き取り家具をよく乾燥させます。 食器用洗剤は絶対に使用しないでください。

ソープで仕上げられた家具をさらにオイル、ワックスなどで仕上げる必要はありません。

その際、ソープ溶液でお手入れすると木材の表面が毛羽立つことがあります。研磨用のスポンジ、または目の細かい(180番または240番)のサンドペーパーで木目に沿ってなめらかになるまで全体をよく磨いてください。必ず木目に沿ってサンディングしてください。サンディング後は、もう一度ソープ溶液を塗布してください。 

日常のクリーニングはぬるま湯に浸し、よく絞った、柔らかいきれいな布で拭いてください。住居用洗剤や化学薬品は絶対に使用しないで下さい。またスチールウールも絶対に使用しないで下さい。

オイルで仕上げれた家具のお手入れ

オイルで仕上げられた家具の定期的なお手入れは非常に簡単で、長い間効果があります。

年に2回から4回ほどオイルを使ってお手入れをすることをお勧めします。

オイル仕上げの家具のお手入れ手順:

ぬるま湯にきれいな柔らかい布を浸し、よく絞ります。この布でまず家具の木部全体をよく拭き、その後よく乾かします。 オイルを塗布する前に、研磨用のスポンジ、または目の細かい(180番または240番)で木部を軽く研磨してください。 メンテナンスキットのオイルをきれいな柔らかい布またはスポンジで塗布してください。
木部に直接オイルをふりかけないでください。 オイルは木目に沿って塗布してください。オイルは木部全体に均等に塗布するようにします。 

冬などの乾燥しやすい時期は、エッジの木口部分にオイルをより頻繁に塗布し、乾燥を防いでください。これにより乾燥が原因のひび割れ等の破損を予防することができます。2時間ほど放置して乾かした後、きれいな乾いた布で余分なオイルを拭き取ってください。
木材の小さな傷などは研磨することで目立たなくすることができます。目の細かい(240番)サンドペーパーを使用し、必ず木目に沿って磨いてください。

研磨後、きれいな柔らかい布で表面のダストを取り除き、上記の方法でオイルを塗布してください。
日常のお手入れはぬるま湯を軽く含ませ湿らせた、柔らかい布で拭いてください。住居用洗剤や化学薬品は使用しないで下さい。表面のオイルが取れた場合は再度塗布してください。 

湿度の不均等が、ひび割れや天板の反りを引き起こす原因となることがあります。木部の湿度を均等にするため裏にも同じようにオイルを塗布することをお勧めします。

ご注意:オイルが付着した布やスポンジは自然発火する危険性があります。ご注意下さい。オイルが付着した布、スポンジ、紙は必ずメタルまたはグラス容器に密閉し自然発火しないように保存してください。また破棄に際しても同様にご注意ください。

ラッカーで仕上げられた家具のお手入れ

ラッカーで仕上げられた家具のお手入れはシンプルで簡単です。日常のお手入れはぬるま湯を含ませ、よく絞った柔らかい布で拭いてください。ラッカーで仕上げられた木部の表面は、ソープやオイルで仕上げられた木材のようには直射日光の影響を受けませんが、それでも若干変色します。

同じ場所に花瓶やキャンドルスタンドを放置しておくと跡になることがありますので、ご注意ください。
住居用洗剤や化学薬品は木部に使用しないで下さい。

ガラスのお手入れ

日常的なガラスのお手入れはきれいな水で拭くだけでも十分です。スポンジや毛羽立たない柔らかい布で拭くことをお勧めします。これでほとんどの汚れを落とすことが可能です。一部分だけでなく、必ず全体を拭くようにしてください。

 油性の汚れ(指紋など)は市販のガラスクリーナーで落とすことができます。

研磨剤、腐食剤、酸性またはアルカリ性クリーナーは表面を傷める恐れがあります、絶対に使用しないでください。

表面についた余分な水分は、スポンジや布で除去してください。その後マイクロファイバークロス等でよく磨いてください。 長時間水分をガラスの表面に放置しておくと、水垢となって残る場合があります。ガラスについた水分はすぐに拭き取るようにしてください。

ラミネートのお手入れ

ラミネート仕上げの家具は、ラミネートクリーナーでクリーニングするだけで、普段は特別なお手入れを必要としません。ラミネートクリーナーは日常的にご使用いただけます。 

ラミネートの日常的なクリーニングの手順: 

ラミネートクリーナーをラミネート表面に薄く、数回吹き付けてください。クリーナーが効果を発揮するよう数分放置します。次に少し湿らせた布で全体を拭いてください。 最後にきれいな乾いた布で拭き乾かしてください。 

ラミネートクリーナーで汚れが除去できない場合は、住居用洗剤や食器洗剤などを直接汚れにつけ、少し湿らせた布で拭いてみることをお勧めします。最後にきれいな水につけてよく絞った布で何度か拭き、表面の洗剤をよく落としてください。 

洗浄力の強いクリーナーを使用する場合は、変色などが起きないか、まず目立たないところで試してからご使用ください。クリーニングの後はきれいな水につけよく絞った布で何度か拭き、表面の洗剤をよく落としてください。 

化学薬品、果汁などが表面にシミを作ってしまうことがあります。ついてしまった場合はすぐに拭き取るようにしてください。油性マーカー等の汚れはアルコールで、鉛筆の汚れは消しゴムで落とすことができます。 

スチールウールや、研磨剤は使用しないでください。 

色のついた石鹸のソープフレークは表面に塗膜を残すため、ラミネートのお手入れには適していません。もし、こうした塗膜が付いてしまった場合は、住居用クリーナーをぬるま湯に溶解したもので除去することが可能です。

ペーパーコードのお手入れ

Yチェアをはじめ、CH46チェア、CH44ラウンジチェアと数多くのハンス J. ウェグナーのデザインに使用されるペーパーコード。長年に渡り使用できる耐久性を持ち、特別なお手入れをあまり必要としない優れた素材です。 

表面をリフレッシュしたい場合は、ソープ溶液にやわらかい布を浸し、しっかりと絞りペーパーコードの表面をやさしく拭いてください。ただし、摩耗につながるため何度もこのお手入れをすることはお勧めしません。 

カール・ハンセン&サンで使用するペーパーコードには、汚れを付きにくくするワックス加工が表面に施してありますが、ワインや果汁など、濃い色の食物等がペーパーコードの座面に付着した場合は、色素が付着してしまうことがあります。何かを誤ってこぼしてしまった場合は、すぐに少し湿った布でペーパーコードに付着した液体をできるだけ除去してください。

強くこすり過ぎて液体がペーパーコード内部に染みないように、色がついた部分のみをやさしく拭いてください。洗剤は絶対に使用しないでください。 

他の家具同様、ペーパーコードにも新品のジーンズなど、濃いファブリックの色が移ってしまうことがあります。ホワイトペーパーコードをはじめ、ナチュラルペーパーコードにも注意が必要です。こうした事態を避けるためには、クッションの使用をお勧めします。ただし、経年変化していく自然素材、そのままの美しさを楽しむのも一案です。 

デザイン性、快適さ、耐久性に優れた自然素材であるペーパーコード。長年に渡り利用できますが、必要に応じて張り替え、修理も可能です。熟練した職人が責任をもって承ります。

ファブリックのお手入れ

張地が施された家具では、ファブリックをきれいにし、きちんとお手入れすることが家具を長く使用するためにも不可欠です。ファブリックは、表面についた埃や汚れにより変色するほか、摩耗も生じます。またご使用になる環境にも影響され、ファブリックに備わった難燃性が失われていくこともあります。そうした意味でもファブリックの定期的なお手入れとクリーニングは重要です。

日常のお手入れの手順:
張地が施された家具は週に一度、ファブリック部分を掃除機(中の強さ)でクリーニングすることをお勧めします。ポリウレタン製の張地は、きれいな乾いた布、または少し湿った布で拭くことで汚れを落とせるほか、やわらかめのブラシを掃除機に装着してクリーニングすることもできます。

シミの除去
何かをこぼしてしまった場合は、すぐに汚れに対処することが、シミを防ぐためには最も効果的です。

ファブリックにこびりついたシミ(蝋、ガムなど)は、まずヘラなどでこびりついた汚れをできるだけ掻き落としてください。乾いたシミは、まず掃除機で表面に付着した汚れを除去してから次の作業に進みます。

ファブリックがまだ濡れている場合は、まず水分をきれいな乾いた布でできるだけ吸収してから次の作業を進めてください。

油分を含まないシミは、きれいな布やスポンジをぬるま湯に浸してよく絞った布で汚れの部分を軽くたたくことである程度、除去することができます。まずシミの周囲から始め、徐々に中心に向かって作業を進めてください。

油分を含むシミの場合は、シミ取りクリーナーを使用してください。ただし、シミ取りクリーナーは、まず目立たないところで、必ず試してからご使用ください。

ファブリックを強くこすることはお避けください。色が剥げたり、表面繊維を傷める原因となります。マイクロファイバーを使用した張地では、クリーニングの跡が残ることがあります。必ず乾いた布やヘアドライヤーなどで張地を完全に乾かしてから、家具を使用してください。有機溶剤を使用する場合は、十分に注意してください。張地の下にあるクッション材を損傷することもあります。またクリーナーの原液、漂白剤、アンモニアを使用しないでください。床やタイルなどの硬い素材用のクリーナーも使用をお控えください。 

クッションのお手入れ
時折クッションの向きを変えて、使用面を変えることをお勧めします。こうすることでクッションの一部だけが摩耗することを防げます。クッション材に羽毛が使用されている場合には、羽毛が偏らないように、定期的にたたいて形を整えてください。

クリーニング
業務用に使用される家具の場合は、年に2回から3回のクリーニングが必要です。一般住宅の場合は、それほどの頻度は必要としません。コットンを素材とする家具用張地の多くは、汚れを防止するための含浸処理が施されていますが、毎日の使用や日常的なお手入れにより、少しずつ劣化していきます。家具専門のクリーニングを行っている業者などにお問合せ下さい。
ウール素材の家具用張地には含浸処理をお勧め致しません。ウールはもともと汚れが付きにくい素材です。

シミや張地の損傷を避けるためには、定期的にファブリックのお手入れを行い、汚れを取り除くことが大事です。きちんとお手入れすることで家具をより長くご使用頂けます。

皮革

皮革を使用した家具を直射日光の当たる場所や、ストーブやラジエーターなどの暖房器具の近くで使用しないでください。日常のお手入れは、掃除機に柔らかなブラシを装着して掃除してください。住居用洗剤や鋭角道具でのお手入れは、絶対にしないでください。 

カール・ハンセン&サンでは、SIF、Thor、 Loke そしてサドルレザーと特徴の異なる皮革を使用しています。それぞれのお手入れ方法は下記をご覧ください。

SIFはアニリンレザーです。最高級の皮を素材として生産される最高級の皮革です。表面には全く加工が施されていないため、原皮に残った虫刺され後などが見えることもあります。

原皮が持つ独特の持ち味を特徴とし、家具に野性味溢れる高級感を与えるのがアニリンレザーの大きな特長です。表面加工をしていないため、皮の自然な風合いがそのまま残り、素晴らしい快適さが楽しめます。時と日光の影響で美しく経年変化し、より個性的に変貌するのもこの皮革の魅力です。 

Thorは、表面に薄くコーティング加工を施したセミアニリンレザー。コーティングにより汚れがつきにくく、お手入れが比較的容易で耐摩耗性にも優れています。また、セミアニリンレザーは、アニリンレザーと同じく、自然な風合いや素晴らしい手触りを楽しめる高級皮革です。

SIF & Thorのお手入れの手順: 

本格的なクリーニングをする場合には、マイルドな天然ソープを削ってフレーク状にしたものをお湯で溶かした、ソープ溶液を使用することをお勧めします。 

1. 1リットルの水に対して50mlのソープフレークを使用します。お湯でソープフレークを完全に溶かしてください。
2. ソープ溶液が室温に冷めてから作業を開始します。やわらかい布に溶液の泡を付け皮革を拭いてくださ い。皮革が水浸しにならないように、溶液の泡を使用することが重要です。
3. 乾いたら、やわらかい木綿の布で皮革の表面を拭いて磨いてください。



サドルレザーは、SIFと同様の性質の皮革です。SIFと同じ方法で、お手入れしてください。

Lokeは表面の風合い、色合いが均等になるように、エンボス、コーティング加工された皮革、いわゆるバフレザーです。耐久性に優れ、ソフトな風合いや皮の傷等がほとんど目立たない、均等な表面を特徴とする皮革です。お手入れも簡単で、実用的な皮革です。正しいお手入れで長く使用できる皮革です。

日常のクリーニングは、ぬるま湯に浸し、よくしぼった柔らかい布で拭くことをお勧めします。

金属 / ステンレススチール / クローム / パウダーラッカー塗装スチールのお手入れ:

ステンレススチール、クローム、ラッカー塗装スチールは石鹸水に浸してよく絞った布で拭いて汚れを落とし、乾いた布で余分な水分をよく拭きとってください。

ステンレススチールに付いた小さな傷は、目の細かい金属研磨用スポンジで磨いて、目立たなくすることが可能です。スチールの目の方向に沿って研磨してください。