バフレザー：LOKE、 FREJA
Loke と Frejaは、エンボス、コーティング加工されたいわゆるバフレザーです。耐久性に優れると同時にお手入れが簡単なのが特長です。バフレザーとは、ソフトな風合いや革の傷等がほとんど目立たない、皮革です。仕上げにコーティング加工を施すため均等な表面をもつ皮革となります。耐久性に優れ、汚れやシミが付きにくいのが特徴です。こうしたことから住宅をはじめ、使用頻度が高く、摩耗性の高い公共施設での使用にも適しています。

セミアニリンレザー：THOR
セミアニリンレザーは、表面に薄くコーティング加工を施した皮革です。ソフトな手触りで、汚れの付きにくさや、耐摩耗性については若干バフレザーより劣ります。この皮革の大きな特徴は、アニリンレザーと同様、皮の自然な風合いを残していることと、クッションに使用した場合の心地のよさ。実用性を重視しながらも、質感の良さを求めるお客様にお勧めする皮革です。 

アニリンレザー：SIF
アニリンレザーは表面加工を一切施すことなく、皮本来がもつ自然な風合いをそのままに残した、最高級の皮革です。表面には全く加工が施されていないため、原皮に残った傷や虫刺され痕などが見えることもあります。最高級の品質を求めるお客様や、経年変化により美しく変貌していく艶を楽しみたいというお客様にお勧めの皮革です。

ゴートハイド（アニリンレザー）
ゴートハイド（山羊革）は、植物タンニン鞣しのアニリンレザー、最高級の山羊の皮から生産されています。表面に脂肪線や虫刺されの痕などが残る、それぞれが特徴を持った原皮をそのまま使用しています。そうすることで自然の風合いと至極のコンフォートを持つアニリンレザーであるゴートハイドが生まれます。紫外線の影響を受けることで艶を増し、使い込むことで美しく経年変化していくのも大きな特徴です。植物性の皮革用クリーム、または植物性のお手入れ用品を使用し、定期的にメンテナンスすることをお勧めします。 

サドルレザー（アニリンレザー）
サドルレザーは、牛の後背部を原皮とする皮革です。強靭で摩耗に強いのが特徴です。耐久性に優れ、時ともに美しく経年変化します。

日常のお手入れ
皮革を用いた家具のクリーニングには、柔らかいブラシを付けた掃除機を使用してください。皮革クリーナーは日常的には使用しないでください。

サドルレザー、アニリンレザー、セミアニリンレザーに見られる特徴：
-虫刺され痕
- 傷痕
- 首のひだ跡
- 脂肪線
- ほくろ
- 皮毛
- 個体差による色の違い、または同じ革における色むら
-原皮の違いによる色調の違い、または同じ革における色むら

バフレザー、顔料仕上げレザーの日常のクリーニングとお手入れ：LOKE, FREJA
柔らかい無着色の布で表面を拭いてください。軽い汚れがある場合は、布を少し湿らせて拭いてください。

バフレザー、顔料仕上げレザーの特別なクリーニング
湿った布で拭いても落ちない汚れには、ソープ溶液（作り方は下記を参照）を使用します。きれいな、柔らかい布をソープ溶液に浸し、固く絞り、皮革を拭いてください。その後乾いた布で全体を拭き、十分に水分を拭き取ってください。汚れを落とすために、一部分だけをクリーニングをすると、その部分だけ変色し他の部分と色差が生じることがあります。お気を付けください。

アニリンレザー、セミアニリンレザー、サドルレザーの日常のクリーニングとお手入れ：THOR、 SIF、 ゴートハイド
やわらかい無着色の布で表面を拭いてください。軽い汚れがある場合は、布を少し湿らせて拭いてください。シミにならないよう、すぐに乾いた布で拭いて、よく水分をふき取ってください。 

アニリンレザー、セミアニリンレザー、サドルレザーの特別なクリーニング： THOR、 SIF、 ゴートハイド
液体をこぼした場合はすぐに除去することが必要です。また湿った布で拭いても落ちない汚れには、ソープ溶液（作り方は下記を参照）を使用します。きれいな、柔らかい布をソープ溶液に浸し、よく絞り、皮革を拭いてください。その後乾いた布で全体を拭き、水分をよくふき取ってください。汚れを落とすために、部分的にクリーニングをすると、その部分が変色し他の部分と色が違ってくることがあります。ご注意ください。

皮革洗浄用ソープ溶液の作り方と使用方法
1リットルのお湯に対して、50mlの無着色のソープフレークを使用します。お湯によく溶かし、室温に冷ましてから使用してください。皮革が水浸しにならないように、ソープ溶液の泡を使用することが重要です。溶液で拭いた後は、すぐに乾いたきれいな布で表面の水分をよく拭きとってください。完全に乾いたら、柔らかい布で皮革の表面を磨き仕上げます。

 特記事項
自然な風合いを持つ皮革（アニリンレザー、セミアニリンレザー、サドルレザーなど）には色落ちがしやすい洋服生地から色が付着し、落とせない場合があります。家具に皮革を選択する際にはこうした特質を十分にご留意ください。
皮革を使用した家具は、暖房器具の近くに配置しないでください。同様に直射日光もお避けください。乾燥し、皮革としての特質を損じる恐れがあります。
保護剤を用いる場合は、自然素材をベースにした植物性の皮革クリームや保護剤をご使用ください。

注意）保護剤の過度の使用にご注意ください。
注意）皮革の表面に摩耗や傷めが顕著な場合は、皮革用クリームがシミや変色の原因となることがあります。